年を重ねるうちに変化する聴力レベルを、年に例えて耳年齢と呼びます。20HZから20,000HZの周波数を聞き分けるといわれています私たちの「耳」。
しかし、20代から始まる聴力の低下によって、徐々に聞こえが変化していきます。
まずは、「聞こえ」チェックしてみましょう!
「聞こえ」のチェックポイント
日常生活の中で、こんなことはありませんか。お気づきの点があれば、お気軽にご相談ください。 日頃から聴力チェックを行い、聴力の低下が疑われたり、気になることがあった場合には、すぐに耳鼻科の専門医に相談されることをおすすめします。また、本人の自覚と周りの家族の感じ方が違う場合も多くあります。「聞こえ」の問題を家族全員で共有する意味からも、本人と家族が一緒にチェックするのがいいでしょう。聴力低下(難聴)について
聴力の低下(難聴)は、加齢や耳の外傷など、さまざまな原因で起こります。原因によって対処方法も異なります。 難聴は、耳の構造のどこの部分に障害があるのかによって、伝音難聴、感音難聴、混合難聴の3つに大きく分けられます。 また難聴の度合いは一般的に軽度難聴、中等度難聴、高度難聴に分けられます。 以下の表は難聴の度合いの区分を示したものです。補聴器の種類
補聴器の選び方は、難聴の度合いと、人によって異なる耳のあな(外耳道)の形や好みによります。一般的には、高出力の補聴器は、より大きなバッテリーとレシーバー (スピーカー) が必要となり大きくなります。耳かけ型補聴器 (BTE)
耳かけ型(BTE)は、軽度から重度難聴の方や外耳道が小さく、耳あな型補聴器を耳に装用するのが困難な方におすすめです。耳かけ型モデルの電子部品はすべて、耳にかける本体部分に収納されています。補聴器で増幅された音は、耳栓(イヤーチップ)やイヤモールドのついたプラスチック製のチューブを通って耳に届きます。
ボリュームとプログラムボタンは、操作しやすいように補聴器の上部に取り付けられています。
耳あな型補聴器 (ITE)
カナルタイプと呼ばれる耳あな型は、軽度から高度難聴の方におすすめです。
耳あな型は、あなたの耳にフィットするように成形されたシェルのなかにすべての電子部品が入っています。
耳あな型は、耳のあな(外耳道)の中に装用しますが、フェイスプレート(補聴器の一部)は外から見える状態になります。耳あな型のサイズ、すなわち目に見える部分の大きさは、難聴の程度と耳のあな(外耳道)の形状によって異なります。耳あな型は、プログラムボタンとボリュームが本体上に取り付けられることもあります。※器種によります。
耳あな型補聴器 (CIC)
CICタイプは、補聴器の中で一番小さなモデルで、軽度から中度難聴の方におすすめです。オーダーメイドで作られたシェルの中に、すべての電子部品が組み込まれています。
シェルは耳のあな(外耳道)の奥に装着されるため、補聴器は外からはほとんど見えません。そのため、CICには目立たないという大きな利点があります。誰ひとりとしてあなたが補聴器をつけていることに気付かないかもしれません。脱装着がしやすいように、CICには外側に短いテグス (取外し用のコード) が付いています。CICタイプは、全自動です。
RIC補聴器
RIC補聴器は、軽度から中度難聴の方におすすめです。
レシーバー(音の出る部分)を補聴器本体から外して、耳のあな(外耳道)の奥に入れるような構造を採用することで、RIC補聴器は従来の耳かけ型補聴器と比べ、サイズが大幅に小さくなりました。
RIC補聴器は、3つの部分から構成されています。耳の後ろに装着する補聴器本体、レシーバー、そして本体とレシーバーを繋ぐイヤワイヤです。レシーバーは、直接耳のあな(外耳道)の奥に入れて装着します。RIC補聴器は、ほとんど目立ちませんが、非常に高性能で全自動で稼働する補聴器です。
RITE 補聴器
RITE補聴器は、中度から重度難聴の方におすすめです。
機能や大きさなどは、RIC補聴器ととてもよく似ています。
RITE補聴器とRIC補聴器では、レシーバーの装着位置が違います。